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おじいさんとおせんべい。 

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「ママ~。 どっかのおじいちゃんが、ジュース買ってくれるって
言うんだけど・・タイチがことわった~・・・」

父の病院。
待合室でゲームをしていたイツキが
父の病室にいた私にかけよってきた。

慌てて、待合室へ。

『知らん人から、物をもらったら、
お母さんに怒られますって、いっちょるよ~。かっかっか。』

大きな大きな声。
私がそのおじいさんの声を聞いたのは、
その時が初めてだった。

透明のビニール袋の中から
くりまんじゅうと、ミルクキャラメルをだして、
子供達に差し出す。

しわくちゃのおじいさんの手。
小さくて丸い背中。
ニットの帽子をかぶり、病院にいくたびに
見かけるけれど、挨拶しても答えてくれないので
おじいさんは、耳がとおいんだろうなあ。。と思っていた。

『そのお菓子と交換して』

おじいさんは言う。
タイチが持っていたのは、おにぎりせんべい。

“歯、、、、だいじょうぶかなあ。。。”

と思っていたら、
ミルクキャラメルに釘付けになっていた、イツキが、

「いいよ、いいよ」

と無邪気にせんべいを差し出した。

“ぱりん、ぱりん、ぱりん”

おじいさんは、私の心配をよそに、
さも美味しそうに、おせんべいを食べてしまった。。

『こんなのは、たべたことがなか。ありがとう』

小さい体からは、想像もつかないほど、
大きな声だったのと、
持っていたデカビタをゴクゴクと飲む姿に
びっくりしてしまった。

おじいさんは、85さい。
入院しているおくさんのために、毎日毎日
自転車でココまできているのだそう。

『毎日きてやらなーかわいそうやけん』

『めずらしいもの食べさせてくれて、ありがとう』

はっきりと大きな声で、話すので
つられて私も大きな声になる。

イツキが“おあずけ”された犬のように
ミルクキャラメルを食べていいものか、迷っていたので

「ありがとう。って言って、いただきなさい。」と言った。

子供達と、おじいちゃんと、わたし。
ミルクキャラメルをたべる。

待合室でほんのすこしの時間、お喋り。みんなで笑った。
おじいさんの笑った目は
すこし“父に似ているなあ。”と思った。


それまで、、病室にいる間、
私はすこし悲しい気持ちになっていた。

父がイライラしているのと、
なんにもしてあげられない無力さと。
仕方のないことを、
仕方なく受け止めながら、
悲しい気持ちになっていたのです。

しらないおじいさんのおかげで、
さっきまでの悲しい気持ちが

おじいさんの大きな声と一緒に、こなごなになって
窓からでていったような気持ちでした。。

それからも、おじいさんにあうたび
挨拶しても返事がないときもたくさんあるけれど、

車椅子のおばあさんの隣にすわり、
八十をとおに越してる背中をみるたびに、

なんだかとても
あったかい気持ちになるのです。。



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